俗に言うシステムエンジニア兼、切羽詰まればプログラマーなので職場は殺風景、更に自宅はもっと殺風景だ。
出社して、コーヒーを入れて、PCは立ち上げっぱなしなのでモニターの電源入れて、スクリーンロックを解除して、メールは見ないで、朝もっともコンディションが良い状態で、優先度が高く脳もかなり使う作業に集中する。
会社はコアタイムありのフレックスで、だいたい私が一番乗りだ。わらわら皆がやってくる前に、重要な作業は済ませる。
デスク周りは、個人用のサイドデスクに個人用の本棚がある。デスクは180cmの結構デカいやつで余裕がある。
フィギュアとか置いてる人もいるが私のデスクは殺風景、掃除するのが楽なので基本的に余計な物は置かないことにしている。
ネットワーク周り以外は仕方なく何でもやるが、データベースとデータモデルの設計が専門だ。
今も昔もSEなんてわかってる奴のところに仕事は降ってくるから、できるだけデータベース以外は知らない事にしている。
データベースを専門にしているのは、データモデルは要件定義、基本設計段階でほぼフィックスできるし、その後に修正が入っても大した影響はない。つまり炎上しない。
言い換えればデータモデルに問題があればその後の工程は全部影響がでるし、大きな変更があれば実装レベルでは炎上必死だ。
私はメーカーやSIerに新卒で入ってプログラマーをやらずにSEになったわけではなく、プログラマーからスタートしているので、上流工程がクソだとしわ寄せは開発工程に全部くることを身に染みて知っている。
上流工程をシッカリできるレベルのSEは10人に1人もいない。プロフェッショナルには程遠い連中が設計をやっている業界だということもよく知っている。
この業界で普通にストレスなく生活するためには、技術ポートフォリオを炎上しない工程に最適化して、専門の工程は他のエンジニアが口出しできないレベルの突き抜けたプロフェッショナルになる必要がある。
メーカーやSIerが開発する業務システム業界は、技術者がどの程度のスキルがあるか計測する方法を確立できていない。しかも、経歴書や資格だけでは全く判断できない。
こんなプロジェクトをやっていた、こんな技術を使っていたと経歴書に書いてあっても、携わっていただけか、プロジェクトに大きく貢献するような役割を担っていたかでは全く違う。
どんな大きなプロジェクトでもプロジェクト全体に影響するような技術選定や設計方針は、一握りの優秀なエンジニアに依存しており、その他大勢はただ携わっているだけだ。
その一握りの優秀なエンジニアの多くは、顧客である官庁や金融業、製造業、様々な業種の顧客にガッチリ囲われている。
メーカーやSIerに所属するエンジニアでも、彼がプロジェクトをやらないなら考え直すという顧客は多い。
また、メーカーやSIerもそのように優秀なエンジニアの下に、わらわら人をぶら下げて売上を上げなくてはいかないので、絶体に流出しないようにしている。
炎上プロジェクトの多くは必要な数の優秀なエンジニア不足と、ぶら下げている部隊の技術水準が低すぎることが原因だ。
コロナ下でリモートワークが普及したが、どんな職業でも重要な仕事はリモートワークなんぞでできるものではない。
同じオフィスで雁首突き合わせてホワイトボードに向かって意見をぶつけて擦り合わせなければ、不完全な結果しか生まれない。
コロナが下火になったのか?慣れたのか?知らないが、優秀な会社ほどオフォス回帰が正しいという判断を下している。
オフィスで脳みそが毛穴から出るほどで使って結果を出さなきゃいけない連中は、リモートになってもサボったりはしないし、定期的にオフィス来て会議や打ち合わせをしてしっかり結果を出すが、その他大勢は自宅でなんの監視もなければ、サボったり集中力を欠いた状態で何時間もボケーとしたりもするだろう。
リモートなんて成立するはずもない。
しかし私の会社はリモート継続中だ。リモートでもコアタイムはあり、オフィスでの会議や打ち合わせの実施権限はプロジェクトの責任者に完全移譲されているので、権限があれば必要なら毎日でもオフィスに来ることを強制できる。
炎上するかしないかはプロジェクトを牽引する立場の人間次第で、今まで以上にその幅が広がった感じだ。
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